2011-05-15

みんな違ってみんないい@脳科学の茂木さん講演(前半)

グロービスを本日ご卒業される皆さんおめでとうございます。天気もよく新たな門出には最高の日和でしたね。今日はニ次会に行きたかったのですが、一度お話を聞いてみたかった茂木健一郎さんの講演聴きに行ってきました。茂木さんのお話はとっても予想外でワクワクする面白い内容でした。今日誘っていただいた文さん@韓国大阪青年会議所ありがとうございました^^

ここからはtwitterで講演中につぶやいた内容をまとめた内容です。


■□「みんな違ってみんないい~脳と個性~」茂木謙一郎氏

妻子とランチを武庫之荘のおしゃれなレストランで済ませた後、茂木さんの講演会場に向かった。
堺筋本町の駅の改札を出て、速足で会場の大阪商工会議所に向かう。会場のビルに到着すると、入口の前に行列が。何とそこには茂木さんが居たのだ。握手会をしている様子。そのまわりにはBIGISSUEを売っている方が数名いた。後で聴いたのだが、茂木さんはホームレスの方々の活動を支援しているそうだ。

いよいよ茂木さんの講演が始まる。会場は8割程度埋まっている。

―結びつける時代

今は結びつけることに価値が見出される時代。結び付けるのが非常に難しい。相手の顔が見えないと結び付けるのは難しい。震災の義援金もそう。集まるが、それをどこに使ってもらうかを考えるのが難しい。

開演前、茂木さんが会場入りする前にTwitterで握手会をすると呟いた。そしたらすぐに数名集まった。Twitter、Facebookは人を結びつけることしかしていない。そこに価値がある社会になっている。

―人は助けてとなかなか言えないもの

人はなかなか助けてとは言えない。あるホームレスのエピソード。倒れた時に、助けてと言って彼は救われた。この話を小学生にすると涙を流す。今の小学生は傷ついている。偏差値というものではかられる世界に投げ込まれる。ペーパーテストで判断するのは日本ぐらい。

市川海老蔵は教科書を一ページも開けたことがない。自分の子が偏差値が低くても、親が我慢できるか。小学生の高学年になると日本の歪んだ偏差値で図られる社会に放り込まれる。そして傷つく。でも子供たちは助けてと言うことを教えてもらっていないのだ。

―利他の心

利他の心で考える、頑張ること、それが大事。自分のことだけだと一人分の頑張りしか出せない。自分が幸せになる方法はすぐわかる。例えば、仕事で疲れた後、おいしい料理と冷たいビールを飲めば幸せになれることを知っている。でも、他人を幸せにするための方法はすぐにはわからない。

だから、人のためになることをひたすら考えることが大事。ビジネスはまさにそこが大事。孫さんも然り。彼は人と人を結びつけることをビジネスにした。そして時代をも動かした。それを為し得たのは恐ろしい程の迅速な意思決定と利他の心。それが今の彼をつくった。

―偏差値ではなく、人を結び付けるチカラ

今の大学入試や偏差値は、決して人を結びつけるものではない。今の世の中で必要な、人を結びつけることができる人は、ペーパーテストでははかれない。偏差値の象徴、東大はガラパゴス大学だ。

他人のためと思って取り組むことが大事。好みは人それぞれ違う。みんなのためにと考えた瞬間、相手のことを見ようとする、思おうとする。女性とのデートでよく女性の変化に気付けず失敗する。案外人は相手を見ていないもの。発想を広げようとすること。だんだん広げればいろいろなことがわかってくる。

金子美鈴のみんな違ってみんないい、という言葉。彼女は夫との離婚、親権争い、26歳で服毒自殺をした。彼女はこのような壮絶な人生の中でも利他の心を持っていた。

―韓国と日本は絶好の縁?

韓国語と日本語は通ずる文法がある。翻訳もしやすい。マーケットは一つになってきているといえる。AKB48にとって韓国からやってきた少女時代やKARAは脅威じゃないの?と秋元さんに聞いたことがある。秋元さんはこういった。「揃ってないのがいい、素人が頑張っているって感じがいいんだ」と。京菓子も然り。一つひとつ同じものはないのだという。

韓国は都心に山がある。頼んでいないのに小皿がいっぱい出てくる。ポトラッチという、どれぐらい相手におごれるかで競うというネイティブアメリカの部族の文化があるが、韓国はそんな感じ。世界遺産の門の前でおばちゃんが寝ている。世界遺産に対する感覚が日本とは違う。日本と似ているが似ていないところもたくさんある。

相性、共通点が多いのはいいこと。ただし加えて違うところがあるということが大事。日本と韓国はすごい相性がいい。

(後半につづく)

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