2011-05-15

みんな違ってみんないい@脳科学の茂木さん講演(後半)


引き続き茂木さんの講演のログです。
最後になんと勇気をふりしぼり質問をしました!これがよかった!大勢いる会場で「しましまの服きた彼!」と指していただき、質問にたいしてしっかり答えていただきました。1対1で会話をしているように。贅沢な時間でした。では後半をどうぞ。

ここからはtwitterで講演中につぶやいた内容をまとめた内容です。

―偶有性

偶有性、これが脳にとってすごくいい。予想できることと予想できないことが絶妙なバランスなのがいい。そういう話ができる人は好かれる。支離滅裂、いつも同じ話をする人は嫌われる。また、偶有性を楽しめることが他者と関係をつくる上で大事。

偶有性には恐怖もある、不安がある。偏見を持つ裏には、不安の心がある。予想できないことを避けず、それを楽しめるように。自分の人生を不安に思うか、楽しいと思うか。不安なことを楽しむ、根拠のない自信を持とう。

赤ちゃんは今日は立つ事ができるかな?って悩まない。不安には思わない。それがいつしか不安を抱くようになる。

これは教育に問題がある。 人と向き合うと嫌なサプライズもある。怖いとこ、嫌なこと、避けられないこともたくさんある。この世の中の多くは悪意が起こしているのではない。人にチカラが足りなくておこっている。他人を思うチカラが。違いを楽しむチカラが。恐怖があるからやってしまう。

―柔道の受け身、安全基地

絆、という言葉には傷という言葉が入っている。柔道では、受け身を先に教える。人生においても、傷ついても立ち上がれる術を教えないといけない。それが安全基地。子供を親が見守っている、これが安全基地。だから子供は不安はあるが挑むことができる。

これは大人でも必要。知識、技術、人間関係がそれにあたる。案外、手元にいいカード持っているもの。自分の場合、人前で話するのが上手くなかった、今も。子供の頃寄席によく行った。それが今となって講演のとき役立っている、とあるとき気付いたのだ。

過去は育てることができる、過去の経験を忘れがち、あの頃のあの経験は何だったのかなぁ?って考えると今の助けになることがある。

ブリコラージュ、あり合わせのものを一つにしようとするチカラが人にはある。他人と向き合うことでそのチカラが生み出される。だから他人と向き合わないといけない。

孫さんは自分で作ってきたのではなく、結びつけるということで生み出してきた。キュレーション。結びつけることで価値を生み出せる。ただ結びつくときには傷も伴う。受け身を練習しておかないといけない。安全基地が必要。

―コンプレックスを笑いに変える

笑いが大事。西川きよしとかすごい。捨て方がすごい。新喜劇、コンプレックスを活かしている。笑いにしている。めだかさん然り、山田花子然り。乗り越えている。笑いとはマイナスのものをプラスにするために生まれてきた。恐怖や不安は人を動けなくしてしまう、それを笑いにすることで乗り越えている。

笑われるぐらいなら、一歩進んで笑いにしちゃった方がいい。かつらをかぶった人が、喫茶店に入り人の目を気にするぐらいなら、一歩進んでこうすれば気楽になる。熱いな~と言いながらかつらを取り、頭を拭き、ウェイトレスにかつらが歪んでいないかきくとか(笑)。

外国人は大阪のよさを理解していない。笑いの首都は大阪だと、発信している。関西で笑いが進化した所以は秀吉の時代に負けたこと、劣等感をもったことだと考えている。今、大阪の広告費は東京の10分の1だという。笑いのエネルギーはすごい。大阪にはもっと頑張ってほしい。期待している。

―質疑応答で質問してみる。

茂木さん「そこのしましまの服をきた彼、どうぞ」
(目立つ服でよかった!!)

私「今日は貴重なお話をありがとうございました。私は今グロービスで経営を学んでいます。」

茂木さん「いいところで学んでいますね」

私「いろんな会社で社員を本気にさせるためにどうしたらいいか悩んでいるという話を聞きます。どうすれば本気にできるのでしょうか?も一つ、グローバル化する中でこれからの子育てで大事なことは何だと思われますか?」

人を本気にする。今の水準よりも「あげる」、という認識が多いがそうではないと思っている。もともとあげなくても持っている、ただし邪魔をしているものがあるから出せてない。それが何かを考え、取り除いていくことが大事。取り除いた状態、つまりフローの状態をつくることができれば本来の能力が発揮される。

グローバル化の中で子育てで大事なこと。 英語を学ぶとかよりも、いろんな人に合わせること。スリランカの人(会場にスリランカの人が偶然いたため)、韓国の人、中国の人、そういう人にどんどん合わせる。そういう環境を当たり前と思えるようにすることが大切、そうなれば素晴らしい。それとともに親も成長すること。頑張って!

私「ありがとうございます^^」

以上、 茂木さんの講演でした。

グロービス大阪でも招くことができればいいなと。人事の人もきっと興味ありそう。脳科学は経営に必要かもしれない。人を動かすために。日本の企業が変わるために。そんな感じがした。本読んでみよ!!

みんな違ってみんないい@脳科学の茂木さん講演(前半)

グロービスを本日ご卒業される皆さんおめでとうございます。天気もよく新たな門出には最高の日和でしたね。今日はニ次会に行きたかったのですが、一度お話を聞いてみたかった茂木健一郎さんの講演聴きに行ってきました。茂木さんのお話はとっても予想外でワクワクする面白い内容でした。今日誘っていただいた文さん@韓国大阪青年会議所ありがとうございました^^

ここからはtwitterで講演中につぶやいた内容をまとめた内容です。


■□「みんな違ってみんないい~脳と個性~」茂木謙一郎氏

妻子とランチを武庫之荘のおしゃれなレストランで済ませた後、茂木さんの講演会場に向かった。
堺筋本町の駅の改札を出て、速足で会場の大阪商工会議所に向かう。会場のビルに到着すると、入口の前に行列が。何とそこには茂木さんが居たのだ。握手会をしている様子。そのまわりにはBIGISSUEを売っている方が数名いた。後で聴いたのだが、茂木さんはホームレスの方々の活動を支援しているそうだ。

いよいよ茂木さんの講演が始まる。会場は8割程度埋まっている。

―結びつける時代

今は結びつけることに価値が見出される時代。結び付けるのが非常に難しい。相手の顔が見えないと結び付けるのは難しい。震災の義援金もそう。集まるが、それをどこに使ってもらうかを考えるのが難しい。

開演前、茂木さんが会場入りする前にTwitterで握手会をすると呟いた。そしたらすぐに数名集まった。Twitter、Facebookは人を結びつけることしかしていない。そこに価値がある社会になっている。

―人は助けてとなかなか言えないもの

人はなかなか助けてとは言えない。あるホームレスのエピソード。倒れた時に、助けてと言って彼は救われた。この話を小学生にすると涙を流す。今の小学生は傷ついている。偏差値というものではかられる世界に投げ込まれる。ペーパーテストで判断するのは日本ぐらい。

市川海老蔵は教科書を一ページも開けたことがない。自分の子が偏差値が低くても、親が我慢できるか。小学生の高学年になると日本の歪んだ偏差値で図られる社会に放り込まれる。そして傷つく。でも子供たちは助けてと言うことを教えてもらっていないのだ。

―利他の心

利他の心で考える、頑張ること、それが大事。自分のことだけだと一人分の頑張りしか出せない。自分が幸せになる方法はすぐわかる。例えば、仕事で疲れた後、おいしい料理と冷たいビールを飲めば幸せになれることを知っている。でも、他人を幸せにするための方法はすぐにはわからない。

だから、人のためになることをひたすら考えることが大事。ビジネスはまさにそこが大事。孫さんも然り。彼は人と人を結びつけることをビジネスにした。そして時代をも動かした。それを為し得たのは恐ろしい程の迅速な意思決定と利他の心。それが今の彼をつくった。

―偏差値ではなく、人を結び付けるチカラ

今の大学入試や偏差値は、決して人を結びつけるものではない。今の世の中で必要な、人を結びつけることができる人は、ペーパーテストでははかれない。偏差値の象徴、東大はガラパゴス大学だ。

他人のためと思って取り組むことが大事。好みは人それぞれ違う。みんなのためにと考えた瞬間、相手のことを見ようとする、思おうとする。女性とのデートでよく女性の変化に気付けず失敗する。案外人は相手を見ていないもの。発想を広げようとすること。だんだん広げればいろいろなことがわかってくる。

金子美鈴のみんな違ってみんないい、という言葉。彼女は夫との離婚、親権争い、26歳で服毒自殺をした。彼女はこのような壮絶な人生の中でも利他の心を持っていた。

―韓国と日本は絶好の縁?

韓国語と日本語は通ずる文法がある。翻訳もしやすい。マーケットは一つになってきているといえる。AKB48にとって韓国からやってきた少女時代やKARAは脅威じゃないの?と秋元さんに聞いたことがある。秋元さんはこういった。「揃ってないのがいい、素人が頑張っているって感じがいいんだ」と。京菓子も然り。一つひとつ同じものはないのだという。

韓国は都心に山がある。頼んでいないのに小皿がいっぱい出てくる。ポトラッチという、どれぐらい相手におごれるかで競うというネイティブアメリカの部族の文化があるが、韓国はそんな感じ。世界遺産の門の前でおばちゃんが寝ている。世界遺産に対する感覚が日本とは違う。日本と似ているが似ていないところもたくさんある。

相性、共通点が多いのはいいこと。ただし加えて違うところがあるということが大事。日本と韓国はすごい相性がいい。

(後半につづく)

2011-05-05

お宮参りに行ってきました


「う~」(えーす)
「う~」(私:父)
「う~」(えーす)
「う~」(私:父)
「う~」(えーす)
「う~」(私:父)
(左手を挙げて)
タッチ!(ハイタッチ)

というやりとりが偶然にも3回連続でできました!

今までは、何となく足や腕をバタバタさせていただけのような感じだったのが、最近は意図して動かしている感じに見えますし、このようにコミュニケーションっぽいことができるようになってきています。

泣くのも、おっぱいが欲しくて或いはおむつが不快で泣くのに加え、かまって欲しくて泣くのを覚えたようです。

これは単なる親バカによる勘違いなのか、それとも発達学習過程における普通の変化なのかわかりませんが、日々成長していることは間違いありません。

若干、最近悩みなのがおっぱいを飲みながら泣くことです。妻の母乳の出が良すぎるのか、飲んでいる最中に泣きだすのです。すんなり飲んでいるときもあるのですが、どなたか解決方法をご存知の方教えてください。

さて、そんなえーすですが、先日2日に安産祈願でもお参りした中山寺にお宮参り&お礼参りに行ってきました。私の実家からも両親が駆け付け、両家揃って参ったわけですが、前回のBBQ同様えーすはずっと寝ていました。なので撮った写真全て寝ています。



お参りから帰宅すると、我が家は大写真大会となりました。おじいちゃん、おばあちゃんはえーすにくびったけです。えーすもここぞとばかりに愛想をふりまき、私と妻にはなかなか見せないような笑顔、笑顔、笑顔・・・。生後1ヶ月ちょっとにしてすでに世渡りの術を嗅覚で感じ取り実行していました。外部環境を自ら感じ取り行動に移すあたり、将来が有望ですね(笑)。

そんな写真大会に夢中な両おばあちゃんには、母の日のプレゼントにソフトバンクのフォトフレームをあげました。これなかなかいいですよ、携帯から撮った写真やデジカメで撮った写真をメールで送るとすぐにスライドショーに加えられ見る事ができるのです。母からはそうそうは来れないし、携帯の写真では小さくて見にくかったから嬉しいと言ってもらえました。


明日は初節句。午前中に妻のお母さんから兜が届くとのこと!!先日赤ちゃん本舗に寄ってちょっと見てきたのですが、高くて断念・・・鯉のぼりだけ買ったのですが。よかったねえーす!!フォトフレームによるポイントアップ効果!??


@自宅にて、明日は阪神競馬場の公園にピクニック!

2011-04-30

GW初日、はじめての外出

最近はまっている?のは、朝妻と息子が爆睡しているときに、妻が趣味で焼いているパンをこそこそと食べることと、息子(えーす)のおつゆ(おし○こ)入り湯船で半身浴をしながら読書することです(笑)。

みなさんはGWいかがお過ごしでしょうか?今年は会社の同僚の好意で間の平日も有休をいただきまして10日間の超ロング休暇となりました。来年の今頃は妻が仕事に戻るので、家族3人でのんびり過ごせるのももしかすると最初で最後かも。楽しくのんびり過ごしたいと思います。

さて、昨日は毎日のお散歩以外でははじめての外出、しかも長時間、かつ大勢に囲まれるという経験をしてきましたよ。

会社のスクール部門の打ち上げBBQに寄せていただき、妻とえーすを連れていってきました。場所は、JR桜ノ宮駅降りてすぐのところ、新緑が広がり遊べるスペースもありと最高のBBQスポットです。家族連れで参加されている人も多く、到着するとえーすは大人子供大勢に取り囲まれ、抱っこ会が催されました。

その時のえーすと言うと、みなさんに抱っこされご満悦♪妻からも前にリポートをもらっていたのですが、とくに女性に抱いてもらうとご機嫌になってすやすや・・・いいぞ!男としてあるべき姿だぞえーす!!

はじめてだったので、3時間弱のところで皆さんにバイバイをして帰りました。
帰宅すると、やはり疲れたのか爆睡、隣で私も爆睡してしまいました。妻とも話をしていたのですが、早くえーすを連れていろいろなところを旅行したいなと。小さいときから素敵な景色や自然、様々な文化に触れて、感性豊かに育ってもらいたいなと思っています。

今日はこれから西宮ガーデンズへ行ってきまーす!ではまた!!

2011-04-22

我が家の横綱、帰還

こんばんは、明日はSROとアカⅡがありますが、まだ予習終わっていません。
なかなかリズムが作れず困っております。さて、予習の合間、ちょっと一息がてら昨日我が家に帰還したえーすのことをつづります。


これ、我が家の(睡)魔のソファーの餌食となった妻とえーすの画です。

この初任給で買ったちょっと高価なお気に入りのソファーは、非常に心地よくついつい油断するとこのようになってしまう恐ろしいソファーなのです。予習途中に座ったらもう最後、朝まで目覚めません。

そんなことはさておき、昨日は妻子の1か月検診で、1月ぶりに神崎レディースクリニックにいってきました。この日は院長先生ではなく、小児科の先生がきていて、1か月経った赤ちゃんが大集結でした。そんな中で、我が家のえーすのでかいこと。体重を量ると5,120gに!母乳だけでこれだけ大きくなるのは素晴らしいらしく、看護婦さんが一言「今日の横綱くんやね!!」と。

そのときは横綱っていうほど大きくないけどな~と思っていたのですが、ぞくぞくと来院する赤ちゃんを見るとその差歴然!えーすが生まれたときぐらいの子も結構いて驚きました。早生まれだし、大きいのはいいことです。検診の結果、母子ともに健康でした^^よかった!

昨晩は、あらためて出産&1か月のお祝いをし、その後初一緒に入浴!暴れまくって強力なキックをお腹に何発かいただきましたが、男同士裸の付き合いをしたおかげか前よりちょっとなついてくれた様子です。

我が家の横綱は、これからどんな子に育っていくのでしょうか。大長編ドラえもんの時のジャイアンみたく、仲間を大事にするやさしく強い子になってほしいなと思います。


2011-04-20

企業家リーダーシップDay1-カルチュア・コンビニエンス・クラブからの学び

土曜日に受けた企業家リーダーシップDay1での学びをまとめました。堀さんの受講は初めてで、講義形式(ハーバードの白熱教室スタイル)はやや新鮮でした。慣れというのは恐ろしいもので、今ではすっかりグループワークスタイルの方がスタンダードな感じです。

さて、Day1、Day2を1日でやったわけですが学びが多かったのでそれぞれわけて書きますね。
CCCのケースは読んでいるだけでも勉強になる起業を考える上で参考になるケースでした。

■変化はチャンス(CHANGE⇔CHANCE)

CCCの増田社長は、TSUTAYA事業を立ち上げFCとして全国展開に成功したわけですが、TSUTAYAを始める前の環境分析、消費者ニーズの変化の読み解き方が新しい事業を考える上で非常に参考になる。

当時の日本における消費者を親父世代、自分達世代、若者世代と3つに分類し、それぞれの世代の育った市場の特性を捉え、各世代が求める価値を考える。例えば、親父世代の市場特性は「モノ不足」、そのような中で培われた価値は「モノ自体」。自分達世代の場合は市場特性が「モノ充足」、よって価値は「ファッション性やデザイン」。若者世代は市場特性が「モノ余り」、価値は「ライフスタイル」となる。

TSUTAYAの1号店が出店されたのが83年なのでかれこれ30年あまり経つ。世代は新たに加わっており、今の新世代を考える、あるいはさらに次の世代を考えるとそこに事業のアイディアとなる価値の変化を捉えることができる。今の新世代で考えると、市場特性は「情報余り」、価値は「・・・」

この価値を想像してみる。
どのように変化するかを考えることで機会を見出すことができる。

ちなみにTSUTAYAの場合は、若者世代の価値が「ライフスタイル」にあると捉え、それを生産と流通の2つで事業を考えた。生産サイドにはレコード会社、出版会社などコンテンツの制作会社が入り、それらを流通させるチャネルとしてマルチパッケージストア=TSUTAYAを構想したのだ。

■機会は非効率の中にある

これは以前からも意識していたが、あらためて。非効率と思われるものの中には機会がある。堀さん曰く、政府と民間があれば政府に近づく程非効率は存在しやすい。つまり民間と政府の間には機会(チャンス)があるということ。例えば、郵政公社⇔ヤマト運輸、大学⇔グロービスといった感じ。

■競争優位性を確立し勝負があったときこそ事業を再定義する

TSUTAYAの場合、5年目には207店舗になり競合他社を圧倒する状況になった。新店舗を高速展開することを可能にしたことは競合を寄せ付けない優位性であり、この時点で「勝負あり」と考えてよい(by堀さん)。増田社長は、ここで事業の再定義をしている。当初描いていた事業で結果が出たとしても、外部環境は変化し続けており、必ずしも当初描いていたビジネスモデルでいつまでも勝てるとは限らない。とくに技術革新により変化が激しい業界、製品は常に外部環境の変化を捉えながら、顧客の変化を捉え、コンテンツとの整合性を考えることが重要である。

ここで増田社長は、環境の変化からTSUTAYA事業の次の事業としてディレクTVを選び、はじめるが結果孫さん率いるスカイパーフェクトTVに先手を打たれ、戦わずして負けてしまう。孫さんの勝ちにこだわる戦略、いや戦術といった方が適切な感じがするその手法については次の日記においといて、ここでは私なりになぜ増田社長が失敗をしてしまったのかを考えてみた。

クラスでは、堀さんも環境変化の流れからディレクTV事業をやるのは定石と言っていたが、果たして本当か?増田社長は、渡米しディレクTVに使われている最新技術に目を奪われて意思決定をしてしまっている。市場の動向、成長性、規模、顧客のニーズの変化といったこれまでの判断軸、枠組みとは異なる意思決定の仕方をしてしまっているのだ。結果、スカイパーフェクトTVが一人勝ちしたが、今でも普及率が低いことを考えるとこの事業に進出すること自体が正解ではなかったということになる。

やはり新規事業を考える際には、新技術のスペックに対し利用者のニーズがマッチしているかどうかを考えることが重要なのだと思う。いくら良い技術であっても、オーバースペックでは事業として成功はない。ここは忘れないようにしておきたい。

■撤退戦略を考えて臨むべし

堀さん曰く、ディレクTV事業をやるならば撤退戦略をセットで考えておくべきだとのこと。失敗は成功へのプロセスと捉え、挑戦すること自体は間違いではない。成功からは成功する方法しか学べないが、失敗から失敗しない方法が学べる。ただ、挑戦するならば、万一のときには撤退することも事前に準備しておくこと。それも一つのリスクヘッジ。


ひとまずこの辺で。もう一度読み返してみたいケースです。
では、おやすみなさい^^

@自宅にて

2011-04-18

5キロになりました



明日の資料を作らねばならないのですが、かわいい我が子“えーす”に会ってきたので親バカ日記を綴りたいと思います。

早いもので、産まれて3週間が経ちました。先週はグロービスのクラスやらで会えず、2週間ぶりのご対面だったわけですが、あまりに大きくなっていたのでびっくりしました。

お風呂はまだベビー用のお風呂桶?なんですが、一人が首とお尻を支えてあげて湯船に浸からせてあげるわけですよ。その間にもう一人が頭やら体を洗ってあげるのですが、支えている方は大変です。腰やら腕やらピクピク・・・前回は楽勝だったのに・・・そのせいか嫁のお母さんは蓄積型のぎっくり腰になってしまいました。風呂上がりに体重をはかると5キロジャスト!重たいわけです。

お風呂に入ると気持ちいいのかおしっこを湯船の中でじょじょじょ。体洗っているときにしたもんだから、チ○チ○が湯から出てて、真上にピュ~(見事な噴水)。そしてえーすの顔に降り注ぎました。本人は全く動じず、引き続き気持ちよさそうな顔をしていました^^



さて、先々週からえーすの顔にできた『乳児湿疹』ですが、だいぶましになったようです。もともと放っておいても治ると聞いていましたが、とっても痒そうなので何とかならないかな~と思っていました。嫁が馬油がいいと聞いてきて、

お風呂に入る前に顔に塗ってあげて、お風呂で自然石鹸で丁寧に洗い流してあげるようにしたところ、効果あり!!だんだん治ってきたようです。小さい時からのステロイド系の薬はなるべく避けたいですからね、よかったです。

GWのお宮参りもきれいな顔で迎えれそうです^^

2011-04-13

管理会計 Day1 京セラのアメーバ経営からの学び

管理会計の初回は稲盛さんの京セラのケースから経営管理システム導入のポイントを学んだ。

■そもそも管理会計とは?

私が所属する法人営業部門では訪問、提案、アフターフォローといった活動KPIを取り営業一人ひとり、また組織全体の動きを管理している。導入当初は、自分の活動が見える化されることによるプレッシャーもあったが、次第に課題が見えやすく改善につなげやすいなど効果を実感すると、各営業が率先して活動KPIを活用し、PDCAをまわすようになっていった。結果として、各自の営業力は高くなり、この厳しい環境下で前年度を上回る実績を残すことができた。

まさに、これが管理会計のもたらす効果。管理会計は人や組織の動き方を定義する。そしてPDCAサイクルを回し成果、成長をもたらす。各企業には理念があり、全社戦略があり、事業戦略がある。それを実行させる上での管理の仕組みが管理会計。

私は、この営業KPIの活用を通じPDCAの回し方、自分自身の成長のさせ方を学んだ気がする。一方で、経営側に立って考えると、この営業KPIを組織に浸透させ活用することで、各営業の動き方を揃え、改善を通じアウトプットの水準を高めていくことができる。また成果も予想しやすくなる。

☆経営管理とは、PDCAサイクルを回すこと・・・そのためのツールが管理会計

■管理会計が競争優位性を生み出すツールとなる

つまりどういうことか、自分なりに考えてみるとこんな感じ。管理会計によりPDCAサイクルが回ると組織の成長サイクルが回り出す。PDCAのPやCではあるべき姿と現状とを比較し、課題を見出して解決策を考えていくわけだが、あるべき姿を考える際には外部環境の視点が入るはず。外部環境の変化と活動内容が整合していないようであれば修正が必要。組織としてPDCAがまわっているということは常に環境変化と整合しようと自らも変化していくことになる。これだけ外部環境の変化が激しいと言われる昨今、この外部環境への適応こそ競争優位となる。

仮に、提案型営業を競合他社に真似されたとしても、PDCAをまわして培って得た提案型営業には勝てないと思う。外側は一緒でも内側の密度が全然違うと思う。組織としてPDCAをどれだけ回し独自の成長を遂げられるかがこれからの競争を勝ち抜くために必要な要素と考える。

■京セラのアメーバの優れている点

京セラのアメーバ経営の成功要因が何かを自分なりに考えてみた。

まず、技術革新の連続、製品のPLCが短い、成長予想が難しいといった半導体、エレクトロニック業界の特性との整合性にあると思う。もともとが7人のパートナーシップでアメーバの前身のような形で運営されていたからとも考えられるが、おそらくこの業界での勝ち方を徹底的に分析しこの経営スタイルを考えたのだと私は思う。フレキシブルに組織を変えていくこと、成長領域にすぐに資源を集中させたり、リスクを分散させることがアメーバだとできたのだと思う。

次に、導入後の従業員の感情の変化や組織におこる問題を想定した仕掛けを事前にセットにして導入している点だと思う。例えば、目標KPIを付加価値(短期的な付加価値だけでなく長期的な付加価値)に設定し競わせた点がある。これは、売上や利益で競わせるとアメーバ間の対立を生じさせ、部分最適の志向が強くなってしまうことを想定していたと思われる。付加価値は、一機能だけでも出せるかもしれないが、連携することでより高められる可能性がある。一つひとつは独立しているが、相互に影響し合って付加価値を高めていく意識がアメーバ間にはあったのではないかと思う。

また、外部の視点を必ず入れ、変化に適応できる仕組みとした点もポイントだと思う。アメーバ間取引において忌避権を与えたことや、外部の変化を反映した市場価格と比較する点などが該当する。独立したアメーバそれぞれが外部に対してアンテナを張ることで、変化に敏感な組織風土を形成し、結果として新たな技術、製品をどこよりも早く生み出していくことを可能にしたのではないか。

■SROの学びと合わせて・・・

自社にアメーバ経営は導入できるか?という問いに対し、多くの意見が「できない」だった。その理由が、「現状○○だから無理」というもの。例えばリーダーの能力が低いから導入できないと考えるのではなく、そもそも自社の課題を解決するために導入が必要かどうかを考えた上で、リーダーの能力に問題があるのであればどうすればそれを解決できるかを合わせて考えていくことが大事だと思う。

クラスでは、マイルストーンを考えることが重要、という表現をされていたが、経営者の視点でまず解決すべき本質的な課題が何かを考えないといけない。本当に変革が求められたときに、「組織風土が合わないから」とかはできない理由にはならない。むしろそれが変化の足枷になっているから変革しないといけないのだと思うのだ。



今週末は、企業家リーダーシップでケースが3冊ある・・・。でもCCCのケースは読んでいるだけで非常に勉強になる。蔦谷書店(現TUTAYA)の創業からは学ぶことが多そうだ。今からクラスが楽しみ^^


@自宅にて

2011-04-12

ストラテジック・リオーガニゼーションDay1フィリップスから学ぶ

4月期が始まった。今期はストラテジック・リオーガニゼーション(以下SRO)とアカウンティングⅡ、それと企業家リーダーシップを学ぶ。

名前のとおりSROでは、企業の変革、再生について学ぶ。「変わらなければいけないけど変われない、それはなぜなのか??」現代の多くの企業の頭を悩ますこの問いについて自分の頭でしっかり考えることができる力を養うのがこのクラスだ。

私はグロービスで企業の人材育成のお手伝いをしているわけだが、外部環境の激しい変化に対応していくために組織風土の変革が必要と考えている企業は非常に多い。高度成長、バブル、多少の浮き沈みはあったかもしれないが、日本の企業はその間右肩成長を続けてきた。本当に良い時代を知る人は企業の中でももうごくわずかになっていると思うが、その当時の勝ちパターンや企業内の慣行、組織風土というものは今も尚引き継がれ、変革の足枷になっていることは言うまでもない事実だ。

さて、このようにSROで学ぶ内容は実務にも非常にリンクするテーマと考え、楽しみにして第一回に臨んた。緊張感あるクラスでとても学びが深い3時間だった。以下、とくに深かった点を書き出してみた。

■改革を成功させるには大多数である中立者をいかに動かすか

改革を行うとはつまり、組織の動き方を変えていくということ。そのためには、たくさんいる従業員の意識や行動を変えていかないといけない。ただ、従業員の全員が、指示したからといって動くものではない。改革を先導するもの、改革に対し賛成し追随するもの、ここまでは現状認識をシェアし、危機意識を高め当事者意識に働きかければ動いてくれる。ただ、大半を占める中立者はそうはいかない。

「中立者とは、安定志向、安全志向を持ち、勝ち馬に乗りたいのだ」

つまり、中立者に対し、いくら危機意識を植え付け当事者意識に働きかけても、それによって得られる利益、期待感を持たせないことには動いてくれない。いかにしてここに響かせ動かすかが、改革を遂行する上での鍵であることを今回のクラスで学んだ。大多数である中立者を動かさないことには戦略を実行できない。

私なりの解釈だが、中立者には想いを込めたメッセージに加え、期待値を高めるファクトがいるのだと思った。

■誰がDMUか、パワーバランスを捉えること

フィリップスの改革を指導し、結果業績不振に陥り解任されたクルグを鏡に学ぶことは、改革を遂行する上でのDMUは誰かを考え、事前に根回しをしておくことの重要性。はしごを支えてくれているはずの前社長デッカーとの改革プロセスにおける握り方がもう少しきちんとできておれば、結果は変わっていたのかもしれない。根回しというと聞こえは悪いですが、これも立派な戦略を遂行するための手段だと感じた。

■一人ひとりの人生に注目すること

変化を強要されると保身が働き、既得権益を侵害されると考え反発しようとするもの。ゆえに、改革遂行時には、従業員の心、人生に目を向けて、どうすれば彼らが行動を変えてくれるかを考え抜くことが求めらる。今回の場合、組織内の共通認識となっていたキャリアパスの考え方への配慮が必要であった。


■戦略はあっているが動けない状況にある日本

クラスの最後に、今日の学びを現代の日本に置き換えてディスカッションをした。
戦略はあっているが動けない状況にある日本企業が多いという。例えば、海外に進出したいと思っているが、日本国内と状況の違う海外の地でどのように自社の強みをいかして展開していけばいいかわからず二の足を踏んでいる企業、こういった企業が結構いるとのことだ。

もともと80年代よりもっと前から日本企業の海外進出は始まっている。ただ、当時はまだ日本が成長期でメインマーケットだった。海外は生産拠点でしかなかった(低賃金労働力の活用)。ただし、
現在は違う。日本市場は縮小し、サブマーケットとなり、海外の生産拠点であった新興国市場がメインマーケットになっている。

このような状況下での成功体験を多くの日本企業は持っていない。経験則、成功体験でこれまでやってこれた日本企業は、この難題を乗り越えていかなければならない。だからこそ、人材育成が必要。過去の経験則に捉われず自ら考え行動できる人材を育成したい!という顧客の声は多い。日本企業が海外で活躍できるように、今日の学びをふまえしっかり顧客に接していきたい。

@自宅にて(まだ独り暮らし中)

2011-04-08

職場の仲間からうれしいプレゼント

明日はストラテジック・リ・オーガニゼーションとアカウンティングⅡのダブルヘッダーということで、今から予習を頑張りたいと思います。えーすが帰ってきたら、もう少し計画的に予習しないと正直やばいですね。

さて、今日はうれしい出来事がありました。会社の期末打ち上げで法人部門全員が集まって宴を催したのですが、その中で出産祝いということでみなさんから素敵なプレゼントをいただいたのです。


話によると、ヨーロッパの王室?でも使っているという積み木だそうです。色合いがかなりかわいくていけています。選んだ先輩センス抜群です。かぶりついたり舐めても害がないそうで、安心ですね。まだまだこれを使って遊ぶのはだいぶん先ですね、でも今から楽しみです^^


で、わが子えーすですが、乳児湿疹が早くも先週から出ているようです。かゆいと思うのですがうまく伝えられないからさぞ辛いだろうと思われます。自然治癒すると知り合いには聞きましたが何かいい対策はあるのでしょうか?ひとまず肌に良い石鹸で清潔にしてあげているようですが、どなたかご存知でしたら教えてください。

@自宅にて

2011-04-06

「問いの中に答えがあり、答えの中に問いあり」-斑目氏の講演を聞いて

「問いの中に答えあり、答えの中に問いあり。人生は哲学することなく生きていくことはできない。無意識のうちに哲学をしているもの。」

「いったい自分は何者だったのか。人間、死ぬまで価値ある生き方をしていかなければならない。死のふちではなく、できるだけ若いうちから、私は何者か、何を為すべきかと問いかけること」 

by斑目氏(旧ネミックラムダ社創業者)

これらは、今日の知の創造勉強会(私の会社で毎月やっている勉強会、毎回著名なビジネスリーダーに登壇いただいている)で斑目さんがおっしゃっていた言葉だ。

人生で初めて密教の教えにふれたわけだが、非常に親近感を覚えた。というのも、密教とは自分自身との対話そのものだったからだ。(だいたい宗教とはそういうものなのかもしれないが・・・) 

斑目さんの言葉を解釈すると、

「密教とは」、本当はわからないことでも、相手になりきって考えることでじわじわと感じることができる密なることから学ぶ教え。そのためには、まず、自分自身と対話し、理解することが大事である。

この部分、私の人生観にすごく通ずる部分があった。今でこそ土足で相手に踏み込むような営業(笑)と言われるようなタイプになったが、幼少期に喘息児で病弱、小中ではうまく感情を表現できず悩んだ経験がある。そんな私は、自分自身との対話をよくし、自分はどうなりたいのか、自分らしさとは何かと考え、様々なことにチャレンジをして自分の生き方を模索してきた。

自分自身と正面から対話をしてきたからこそ、今のように自分らしさをしっかり発揮できるようになったと思うし、まだまだ十分ではないが、他人を思いやる気持ちや感謝の気持ちを大事にすることを常に意識している。

自己の生き方は自分で考えるもので、与えられるものではないということ、また現代のように情報がうずまく社会において、何が正解かは本当にわかりにくくなっていて、誰かが言っているからといってそれを信じるのではなく、自分自身で考え判断できるようにならなければダメだ、そんなメッセージにも聞こえた。可能性は自分自身の中にあり、ただ善の可能性も、悪の可能性もあるということを忘れないように、という言葉が刺さった。可能性を活かすも殺すも、自分の志しだい。

   ◇ ◆ ◇

他にもこんなお話が・・・

「知識一辺倒は言葉の形骸化、形式化を招く。ネットが普及しているが、大事なのは心をのせて発信すること。」

「大震災で被災した皆さんの言葉。心から出た言葉を聞いてどう感じたか。感情をのせた言葉、行動は人に響く。このようなことが平素からできればどれだけ良いか。・・・」

努力が必要だが私は実践したいと正直思ったのでした。簡単なことではないですが。


@自宅のソファーにて、この後は読書会に向け「陽明学」

2011-04-04

新しい命が生れるということ

こんばんは。親バカ日記を更新します。

我が家の王子、えーすが生れて2週間が過ぎました。
今は妻子は実家に帰っているので、平日は写真で成長を見守り週末に会いに行くという生活をしています。既に生まれたときの体重を超え、体も一回り大きくなった感じです。う○ちもヘドロのような緑色から黄色の固形に変わってきています。本当に成長の速さに驚き、どうにかこの成長をしっかり記録していきたいなと思います。

今日はあらためて、えーすが生れた3月20日のことを振返り、しっかり残しておきたいと思います。


3月19日12:00

今日は痛みがいつもと違う、そう妻が言いました。時間を計ると痛みと痛みの間隔が8分間だということがわかり、いよいよ我が子に会える!と期待感が高まりました。ただ、この期待は時間の経過とともに不安に変わっていくのでした。

お昼はおにぎりが食べたいというので、長い出産を耐えるだけのエネルギーをとって欲しいと思い、特大のおにぎりを二つ作りました。夕飯もこの日は担当、あごだしでおじやを作りました。この時、まだ陣痛は8分間隔のまま、長期戦の予感・・・。


3月19日19:00

もともと13日も予定日を過ぎていたので、この日に入院することになっていました。これが本当に幸いでした。

病院につき、ひとまず部屋に入ると妻の様子が一変、30分もすると陣痛の間隔が2分に、到着時2cmだった子宮口も6cmにまで広がりました。本当は、、一度家に帰される予定だった私も、妻が居て欲しいと言ってくれたおかげでそのまま居ることができ、そこからはひたすら妻の背中をさするのでした。

最初ベッドにいた妻も、あまりの痛さにベッドを下り、私の肩にしがみつくような体勢。向き合いながら背中をさすりました。正直痛む妻の姿を見ると涙が出てきて、何と声をかけていいかもわからず、ただただ背中をさすりました。出産に際しては、男できることは本当にわずかだと、以前から聞いていましたが、本当に無力ですね。自分にできることは傍にいて、少しでも安心できるように触れてあげるだけでした。


3月19日22:00

分娩室に移動しました。妻の痛みはさらに増しているようで、妻のお母さんが駆け付けたとき、妻がぼそっと「辛い・・・」と言ったのを覚えています。「早く出てこいえーす!早くお母さんを楽にさせてあげて」と心の中で祈ったのでした。

この頃には、私の肩も悲鳴をあげてました。もともと肩こりから偏頭痛が出やすくて、明日はこりゃやばいなと(案の定次の日は最悪でした)。でも、頑張る妻の様子を見ていたら、そんなこと言ってられません。

ちなみに、お世話になった神埼レディースクリニックは、分娩についてはバースプランというのを事前に提出していて、自分で出産のスタイルを決められるようになっています。残念ながら妻が希望していた安室奈美恵の音楽は上手くかからなかったのですが、二人の好きなジブリの音楽が流れ、オレンジのお香の匂いがつつみ、と少しでもリラックスできる環境をデザインしてくれました。

3月19日23:30

病院についてからずっと赤ちゃんの心音をチェックする機械をつけます。心音の様子で、赤ちゃんがどの辺まで来ているかわかるようです。この時間、140前後の心拍が100を切りました。妻のお母さんと私は、一度診察をするからと部屋を出されました。束の間の休息、私はFACEBOOKに届いた友人からのメッセージ幸せな気持ちで読んでいました。今回、あらためてFACEBOOKの良さを痛感しましたね。今の状況をシェアできるだけでなく、元気や勇気をもらうことができるのって本当に素敵です。


5分後くらいだったでしょうか、あわただしい声が分娩室から聞こえてきました。急いで分娩室の外まで行くとガチャガチャ機器をセッティングする音が、すると「(助産師さん)後少しで赤ちゃんに会えますよ~」・・・「えっ!?まじで??」


「お母さんと旦那さんお入りください!!もう生れますよ!!」

二人が分娩室に入ると、妻はもう分娩台の上で臨戦態勢です。心の準備がまだだったので正直天パリましたね。妻の頭側に立って、手をしっかり握りました。どうやら赤ちゃんの心拍が下がったのは、赤ちゃんが急に出たくなって、お腹の中でう○ちをしちゃって、苦しくなったからのようです。医師の判断で、子宮口が8cmだったのですが、強引に広げて、引っ張り出すことになりました。

そこからのことは何だかよく覚えていませんが、覚えているのは妻の冷静な一言です。

「先生いきんでいいですか??」

好きなタイミングでいきんでいいよ!と先生が言うと、妻は力を振り絞りました。
「頑張れ~!後少し!!」




3月20日0:15

「おぎゃ~」



妻曰く、いきみ3×2セットで我が子、えーすは産まれました。すぐにカンガルーケアをしました。妻の胸の上に産まれたばかり、多少はふきタオルにくるまれていますが、まだ血やら何やらついている状態です。えらいもので、1時間もしているとおっぱいの場所を探すのです。生命力ってすごい。


こうして、無事に妻とえーすと私は初めての出産を終えたのでした。妊娠期間は10ヶ月に渡りますが、これまでもお腹の赤ちゃんのことを気遣い、いろいろ注意を払ってきましたが、出産のリスクは最後の最後、子宮口を出てくるそのわずかな時間にあるということ、いかに新しい命を生み出すことの大変さを知りました。

よく、出産の瞬間に立ち会うと妻に対しての見方が少し変わるとネガティブな話を聞きますが、私は全く反対でしたね。女性の偉大さ、神秘さを強く感じ、心から感謝の気持ちが溢れ出ました。いくら頑張っても男の私は経験ができないこと、代わってあげれないこと。できることは、妻と子を愛し、二人が幸せになれるように一生懸命働くこと、明日から頑張ろうと心に誓ったのでした。






その後、妻よりおしめ替え大臣に任命され、一緒にいるときはおしめ替えをするのは私の役割です。もうかなり慣れました。すっきりした顔をしている我が子を見るのが大好きです。これからどんな成長を遂げていくのか本当に楽しみです。しっかりしっかり見ていってあげたいと思います。

ちなみに、えーすが生まれた日は28年ぶりのスーパーフルムーンだったのです。最も月が地球に近づき、この日の月の力はいつもの数倍だと後から聞きました。28年前というと妻と私が生れた年。時代は流れ、引き継がれていく、震災で多くの命が奪われ、そのような中でまた新しい命が生れる・・・子ができると世の中の捉え方を今までと少し違った視点からできそうです。また、綴っていきたいと思います。長文にお付き合いいただいた皆さんありがとうございます。では、また・・・。



@尼崎の自宅にて・・・しばし独り暮らし


写真:Gのケースを布団に寝るえーす(4月2日)

2011-03-20

えーす誕生 3月20日0時15分@神埼レディースクリニック

先ほど320015分、第一子が無事に誕生しました。3626グラムの男の子です。



予定日を10日近く過ぎていたので入院予定だったのが幸いでした。12時頃から陣痛が始まり、予定通り19時に病院へ。そのときは8間隔でたいして痛そうにしていなかったんですが、着いた途端に陣痛の
インターバルが早くなって、21時半には分娩室へ。


それから3時間弱で生まれるという母親想いなスピード出産でした。最後はちょっと赤ちゃんの脈が落ちたため、引っ張り出す形になりましたが無事に産まれてきてくれました。


初めての出産立ち会いだったわけですが、本当に付き添えてよかったです。あらためて、女性の偉大さを痛感しましたし、小さな赤ちゃんの生きる力を実感しました。


何だか自分自身も力が湧いてきたように思います。世間は非常に大変な折ですが、この子の将来のためにもまた休み明けから頑張って働かねば!と思ったしだいです。


恭子本当にお疲れ様、よく頑張ったね、ありがとう。

瑛介、産まれてきてくれてありがとう、これからよろしくね。
ママと二人で愛情たっぷり注入してしっかり育てるからね。



妻の腰をさすり過ぎて肩こりMAX、そんなん言ってたら怒られるな笑
おやすみなさん・・・Z


@自宅にて

2011-02-11

G1サミットlive①~twitterより

今日は自宅で臨月の妻と1日過ごした。いよいよ後3週間もすれば我が子とご対面だ。どんな子が生れてくるのか、今からすごくワクワクしている。その子と妻と成長できる1年にしたい。

さてさて、今日は堀さんが中心に開催しているG1サミットの第3回の1日目。今年からtwitterが解禁になったようでLiveで議論の内容が参加できない自分達にも届けられる。日本のリーダーが集結する日本版ダボス会議の様子をシェアできるというのは本当に嬉しいことだ。今日は、その中でふむふむ、なるほど、はっとしたことをメモしておこうと思う。



「竹中さんダボスで印象に残ったこと。①楽観論が支配的だった。②中国に対する風あたりが強かった。③リーダー力が問われる時代だ。菅さんのスピーチは、良かった。」

>堀さん以外の方も多数ツイートしていたが、政治家で民主党以外の方は菅さんのスピーチには言及していなかったような。。。



「増税をしても、税収が上がるとは限らない。消費税上げた年の税収が54兆円あったが、それ以降一貫して下がっている。成長戦略が無ければ、活力を奪うだけだ。TPPは、積極的に賛成したい。米国は、韓国とのFTniAおいて傷を残したのだ、二国間を創りにくい。TPPをやれば、米国との二国間を行ったと同じ効果があり、それ以外の国も含められる。唯一の反対は、農業だが。農林水産省は、とんでもない試算を出してきている。日本の農業をちゃんとさせる絶好の機会だ。(竹中平蔵氏)」

>TPPについては賛否両論。夕方のニュースで中国が日本の水を狙っているという特集があった。日本の農林水産業や資源は他国にとって実はとても魅力のあるものなのかもしれない。当たり前のように蛇口から飲める水が出るような生活だから、その感覚が疎くなっているのかもしれない。



「竹中さんからの提案。ねじれ対策として、イギリスのソルスベリー・ドクトリンを採用しませんか。つまり、直前の衆議院のマニフェストに書かれたことには、参議院では反対しないという紳士協定。野党がイニシアティブを発揮する必要がある。 」

>今の国会はねじれかどうかではなくて、議論の仕方そのものに問題があると個人的には思う。TVで取り上げられる映像がそういう画ばかりだからそう思うのかもしれないが、先日の小泉議員の答弁も正直もううんざりだ。「マニフェスト違反だ!」、国民は違反と思っているのか?

竹中さんの言葉のように紳士協定とは言わずとも否定ばかりする答弁はやめてほしい。一度は受け入れる姿勢を、建設的な議論ができる場作りを目指してほしいなと思う。難しいのかな・・・。



「世界の状況。多極化へ。新たな秩序がまだ固まっていない。 国連等、国際機関自体に、統治する力を失い始めている中、ConsensusベースのWEFやG20の様な場での討議が重要になる。」

>これまで先進国に富が集中する一極集中型、先進国から後進国への一方的な経済の流れだった。それが中国やインドの台頭により富が分散、経済の流れが先進国と後進国の双方の流れに変わった。だからG20の様な形が生じている。よく多様化、多極化、複雑化という言葉を活用するが、これは非常にビッグ・ワードだ。もう少し具体的にどうなっているかを知る必要がある。



「質問:「非連続のイノベーションは?」。答え:「へんてこなことを言い、へんてこなことをやる奴をもっとうまく使うべきだ。年齢に関係ない。老人でも、面白い人間を使うべきだ」(小林喜光氏)。」

>この意見に激しく同意だ。年齢の高い方にも豊かな人材はいる、エネルギッシュな人材はいるはず。それを高齢者としてひとくくりにして「面倒を見てあげないといけない対象」として捉えている社会の偏見は思考の幅を狭くしていると思う。よくビジネスプランを考える際に、高齢者福祉の問題にビジネス機会を見出そうとするが、その対象を資源として捉えたビジネスを考える人は少ないように思う。



「今の就活のバカバカしさは、沈みゆくタイタニックの一等船室を奪い合っている様なものだ。もうそろそろ日本企業の文化を変える時期ではないではないだろうか。企業も日本人の異質体験者を雇ってほしいが、どうか」(平場から国領さんの質問)

「企業が国を選ぶ時期が来た。人も国を選ぶ時代になった。和僑のようにだ」(小林氏)

>日本の人材は国を選ぶことはできるのか?それだけの力はあるのか?世界に通用する教育が必要に思う。スキルインプットだけでなく、マインドセットをする教育も必要。


「世界的に成功している会社は、母国の体臭がムンムンとしている。IBMは、NYっぽいしアップルは西海岸っぽい、北欧系の携帯会社も体臭が強い。グローバライゼーションは、国籍を失うことではない」(冨山和彦氏)

>面白い見方。ヤン氏の『ビジネスで一番大切なこと』に書かれていたことと重なる。多くの企業が差別化のつもりでグローバル化をしようとしている。でもよく見ればそれは同質化にすぎない。その会社の強み、コアに目を向け。その会社だけの戦略を描く必要がある。


「今は、祖父からこう言われている様なものだ。「良和。実は、借金があるんだ。一生働いて返してほしい。もう一つお願いがある。今老後の心配があるので、老後の費用も払ってくれ。しかも、俺達は偉いから敬えと言われ、挙句の果てに最近元気が無いと言われている」(田中良和)。」

>twitter上ではいろんな意見が出てたが、最近同じようなことを思った。過去の成功体験を知っている世代と企業の成長を全く知らず「停滞、低成長」という言葉だけを聞いて育った世代の前提のGAPは大きく、その前提にある認識のGAPが今の日本の歯車を狂わしているような気がする。悪気があるわけではない、比較対象や認識が違うから捉え方が違ってもしょうがない。それを揃えていくことが重要であり、そのメッセージを出すのが企業なら経営層であり一国であれば内閣や国会の役割ではないか。なとちょっと偉そうなことを言ってみた。

明日もG1サミットのツイートが楽しみだ。

2011-02-05

インターナショナル・アントレプレナーシップ

2011/02/04

「インターナショナル・アントレプレナーシップInternational Entrepreneurship 」とは、ある国で成功した概念を他国でも当てはめてみるというようなそんなニュアンスらしい(間違っていたらごめんなさい)。今日、HBSでケース「GLOBIS」が初めて授業で使われた。堀さんも最後の15分質疑応答にTV参加したようだ。このケースを通じて学ぶのがインターナショナル・アントレプレナーシップだそうだ。

今日のASM(オールスタッフミーティング)Day2ではこのケース「GLOBIS」を使って議論を行った。そのあたりについて書きたいと思う。

アパートの1室、貸し教室から始まり日本一の規模にまで成長したようなビジネス・スクールは世界で見ても前例がない。今回HBSのケースとして取り上げられた一因がそこにある。なぜ、そのように成長してこれたのか。それはベンチャーであり資源に限りがあるからこそ、その限られた資源をコアなものに集中して、そしてコアなものを1つひとつ創り上げては積み重ねていくということを愚直にやってきたからだ。

「戦略とは捨てること」。何ができて何ができないのかをおさえ、どこに注力して何を捨てるかを決めることは、エッジを尖らせることになる。それが他にない自社の強み、売りになる。自分達がどうなりたいかというビジョンをしっかり持つことも大事だけど、自分達の身の丈を知って今の状態のベストは何かを追求することもすごく大事だと感じた。背伸びせずに、1mmずつ確実に積み上げていく。焦らずに、可能性を信じて今やるべきことを愚直にやり続ける。言葉で言うほど簡単ではない。ただ、それが出来れば夢が現実にかなり近づく気がした。

あるチームが、GLOBISに集まる人々をポジティブな○○と表現していたのには笑った^^。でも、本質をついていたと思う。ここに集う社員、学生は現在の状態に危機意識を持ち、変化する必要性を感じ、志を持っている。まだまだ世間一般と比較したらマイノリティかもしれない。でもいつか社会をより良い方向に動かすことができるような大きなパワーを持っているのではないかと思うし、それを信じたい。

今日のセッションは自分にとってのリフレクションにもなった。もっと世界を見に行かないといけない、英語を勉強するだけでなくて、ちゃんとグローバルの現実を知ることが必要だと思った。また、人材育成を通じてグローバルで勝ち残れる日本企業の輩出に貢献していく使命感を感じた。毎日1社2社、こつこつ回ることしかできないが、それを愚直にやって、質の高い議論を行い、質の高いサービスを提供し日本企業の競争力を高める人材育成、組織作りに貢献していきたい。

2011-02-03

オールスタッフミーティング

グロービスでは、年に1回3つぐらいに分かれてASMリトリートというオールスタッフで自分達の方向性を確認し合う機会がある。初めて参加した2年前もそう感じたが、組織の運営について本当によく考えられていると思う。よくクラスで講師が、組織を動かす上で大事なのは人間としての論理、ヒトとしての情理の両方に配慮することだと言っているが、それをまさに体現している。働いていて学ばせてもらえるというのは本当にありがたい話だ。

堀社長はダボス会議から帰ってきたばかりで、話題もダボスのことが多かったがそこはtwitterなどにゆずって、今日はASMで取り組んだ「クリエイティビティセッション」などについて思ったことを書きたい。

■クリエイティビティセッション:
クリエイティビティセッションでは、部門横断的な各チームで1つのテーマについて議論をしたのだが、そのやり方が面白かった。前半はブレスト。ブレストも、5分×3セットというやり方で、1回目はいつもやっている感じで、2回目は、

・できるだけ多く
・幅広く
・人の意見から発展させて
・口に出して
・そこで判断しない
・話題からそれない

といったルールを設けて、3回目はキーワードベースでガンガン出すことに専念した。1回目と比べると3回目は頭がすっきりしてきた感じを得た。実際に出てくる考えも、無意識に作ってしまっていた枠が外れた感じでユニークで思わず笑いがおこるような内容のものが次々と出てきた。

グロービスに入社して3年目、大学院にも通い、たくさんの提案書も書いてきた。その中で枠組みで考えるということが定着してきていた。もちろん枠組みの中で自由に考えるということは意識してきたが、「枠組みで考えない」ことも必要だと感じた。新しいものを生み出すときは、自分の思考の枠組みを壊すぐらいの大胆さが欠かせないように思う。

後半では、流行りのカフェスタイルで同じテーマについて議論した、というかおしゃべりした。カフェスタイルのゆるい雰囲気は非常にクリエイティブだと感じた。私が、育成担当者が集い学び合うような場を関西で作っていきたい(中原氏のラーニングバーのような)と言うと、ルールにのっとって否定することなく、「いいね!」という言葉の後に数々のポジティブフィードバックをたくさんもらった。少し、自分の考えが具体的になるのを実感した。

最後に講師からのメッセージ、「できることから必ずやろう」「できないものはできる方法を考えよう」。この考え方いただきます。

■その他の学び
「自分の生き方、哲学を持つことが重要」「発信のためにはシンプルなFWがいる、シンプルなFWでないと納得を生みにくい」「変えるためにはパワーと影響力が必要。twitterやFacebookもその1つ」など

終了後、懇親会には参加せずに大学院のGワーク課題のため大阪に戻った。さっそくビジネスプランのアイディア出しで学んだブレストを活用してみた^^

2011-02-02

ビジネス・プランの2回目からの学び

2011/1/29 ビジネスプランDay2ケース「都市デザインシステム」「セーラー化粧品」

学んだこと:
ビジネスモデルを描くときには、カネの流れ(課金システム)、モノの流れ(製品、サービスの商流)、そして情報の流れを盛り込むこと。主要なステークホルダーに対し、それらの流れがどのように関係し、収益をもたらすのかわかりやすく図示することが重要。

どのように収益を得るかについては、小刻みに確実に得られる形が望ましい。とくに初期は運転資本の調達が重要。知らず知らずのうちに顧客が支払っているような仕組みだと理想。ライフネット生命の岩瀬氏の本にも書かれていたが、日常の中にあるニーズに対するビジネスは規模も大きく、頻度も高い。小刻みに、という点と通ずるところがあると感じた。

初期に顧客をどう得るかが新しいビジネスを始める上で十分練っておく必要がある。ターゲット顧客に影響力のある顧客を事前にどのようにして取り込むか、具体的なプランが必要。顧客が顧客を連れてくる状態、流れを作れるかが肝。

どういったメンバーを集めるか、について考える中で思ったのは、メンターとなる人物を外部に置くことが有効ではないかと考えた。その道の専門家であったり、よりターゲットとなる消費者の視点でFBをしてくれる人物などをメンターとして協力してもらえる体制を今回のビジネスプランに取り組む上で作っていきたいと思う。

シナリオ法と感度分析(What if 分析):
複数のシナリオを描くことで予測値に対する理解を深め、不測のリスクが生じた場合もヘッジ手段を見出すことができる。楽観的シナリオとはいい条件のセット。悲観的シナリオは悪い条件のセット。そして現実的シナリオがある。これらを描くことで将来の予測値に客観性を持たせる。

感度分析は「もしこうなったらどのような影響がでるか?=What if」と1つの条件だけの変化で全体にどれだけの影響を与えるかを測定していく手法。一番インパクトの大きい因子を探し出す。

ティナ・シーリグ氏の講演ログの中に、「起業家はリスクを好んでいるわけではない」といった内容の言葉があった。むしろ、リスクを最小限に抑えるための準備に余念がないとのこと。まさにシナリオ法、そして感度分析を徹底して行っている。

話は逸れますが、ティナ・シーリグ氏の本『20歳のときに知っておきたかったこと』 は非常に好きな1冊。先日のGLOBISでの講演は聞けなかったのですが、GLOBIS.jpでログが紹介されていました。その中で共感したのがここ↓

『日本でお会いする方は、どなたも、「日本は今低迷しているんです」と言います。「低迷」という言葉をあまりにも耳にするために、「自分たちには何も出来ない」と悲観的になっているのではないでしょうか。メディアや世間が「停滞している」と20年間言い続けているのならば、日本の若い人たちは生まれたときから停滞という言葉しか聞いてないということになりますよね。それは彼らのマインドセットに大変なインパクトをもたらすと思います。「結局、自分たちは停滞した環境のなかで育ってきたし、何も出来ない」と無力感が募る気がします。

 あまり低迷とか停滞という話をせず、チャンスの話をしたほうが良いと思いませんか?問題があるということはチャンスがあるということです。周りを見渡せば、知的でクリエイティブな方はたくさんいらっしゃいます。実のところ、新しいことをはじめられるかどうかはみなさん次第なんですよ。

 アメリカでも過去数年間、経済的に大変深刻な停滞に陥りました。でもアメリカの学生は常に景気後退とともに育ってきた訳ではなく、数多くのチャンスを感じながら育ってきたわけです。だから、自分たちの就職先がなくても、「まあいいじゃないか」と言える。仕事がないのであれば、親にも「仕事ないんだよ。自分の会社を始めるしかないじゃないか」と言えますよね。だから学生が立ち上げる会社が非常に増えていきました。彼らは経済的な停滞を自分たちのチャンスに変えたのです。景気後退とともに失敗も増えたと言われますが、実際のところそれは間違いで、起業数自体は増えているんです。』

不確実性の高い今にこそチャンスがある。そうやって考えて本気でビジネスプランを考えていきたいと思います。

以上です。

2011-02-01

経営戦略の2回目からの学び

2011/1/30 経営戦略のDay2を受講。ケースは「シマノ」。
やはり週末3教科、さらに土曜夜から連続はきつい・・・。
冒頭の話題で、Facebookが取り上げられた。英語でファンページを作ることで世界とつながる。日本の中小企業も簡単に世界市場へ自社の製品をPRできる。既に成功事例も出てきているような。日本のモノづくりは終焉を迎えた・・・みたいな話を先日講演で聞いたが、まだまだいける。そのために学ばないといけない。

ケースの概要:
今回のケースは、自転車好きなら知らない人はいない堺から世界へと進出し成長した「シマノ」社。自転車部品を製造し始めた創業当初から世界を目指した経営者の視座の高さ、視野の広さに脱帽。まさに当時戦後復興化におけるビジネスの常識を払拭して成功を収めた。シマノの躍進は、留まるところを知らず、米国を経由して欧州へ、そして自転車のロードレースの最高峰ツールドフランスにも挑戦をしていく。シマノの成長の軌跡から、経営戦略の本質を学ぶ。

学んだこと:
戦略とは「戦わない領域を決めること」だという視点は肝に銘じたい。もちろんどこで戦うかも考える必要がある。日本企業はVCの全部で戦おうとしているが、それだけが全てではない。シマノのように自転車製品の一部品で勝負し、さらにブランドを築きあげている企業もある。年始からグロービスはディコンストラクションをテーマに進めているが、その感覚は非常に重要だと考えさせられる。今ある形、モノの流れ、情報の流れ、カネの流れ、に目を向けて、非効率を探す。そこに新たな機会がある。

時代と企業、コンテンツはつながっている。大きな時代の流れが反映された企業、コンテンツを捉えに行く、そして人を捉えに行く。グロービスの法人営業で、数多くの業界の企業を回っているが、事前準備で必ず企業の変遷を見ている。その中には各企業の成り立ちが描かれているわけだが、創業社長始め代々の経営者の想いや、企業の強みが何かを捉えるヒントがそこにはあると感じている。まさに自分の感じていることと講義内容がつながった。

これだけグローバル化する中でそこから目をそむけることはできないし、積極的に目を向けていく必要があると個人的に思っている。その時に、意識しておきたいのが国によって異なる文化とマーケットライフサイクルの違い。日本での成功体験が効かないのはまさにここ。現地現物とよくいうが、サムスンの優秀な若手社員が入社すぐに各国に渡りその国々の文化、特性を知りに行き、それからその国に合わせた商品開発を行うと聞いた。この感覚がグローバルでは欠かせないのだろう。

今後ビジネスを考えていく上で、「integrate cerkit(クラスでは“合わせ技の戦い”と表現)」も頭に入れておきたい。組み合わせにより相性を高めることにより新たな価値を創造することができる。シマノの場合、A+B+C+α。αがシマノのパッケージの価値。法人部門は教育の研修コンテンツのモジュールをたくさん持っており、それを組み合わせて提案している。他社にはない、組み合わせにより顧客の課題をより解決できる、そんな価値が提供できるような営業を目指していきたい。

以上です。

マーケティングⅠの2回目からの学び

2011/1/30マーケⅠのDay2を受講。ケースは「グッドイヤー:アクアトレッド」。

ケースの概要:
グッドイヤー社は米国No.1のタイヤメーカー。ただし国内市場は縮小、さらに世界No.1のミシュランの参入によりシェアを奪われつつある。米国市場は成熟期にあり価格競争に陥っている。このままではシェアを奪われ売上も下がり、価格低下で利益も減少する。このような状態から脱出することが命題。そのために新製品、アクアトレッドを発売した・・・。

学んだこと:
製品やサービスそのものの特性、消費者がどのような心理状態で購入するものなのかを考える視点がマーケでは大切だということを感じた。タイヤはたしかにウキウキして買いに行くものではない。そのような購買時の消費者心理を理解することは肝に銘じたい。

今回一番の学びとしては、顧客の購買プロセスとそれに対する情報のインプットのタイミングについてだ。タイヤを購入する顧客の特性は、クラスでは4象限のマトリクスで整理していたが、既に店舗に行く前にどれを購入するか決めている人もいれば、店舗に行ってからどれを購入するか決める人の2つに分類できる。後者は、店舗で情報を得てどれにするか決めるが、前者は店舗に行く前、あるいはタイヤを購入するニーズが顕在化する前に既に何らかの情報インプットされており、その情報が購買行動をコントロールしている。

グロービスの法人営業では、自分達からPUSH型で営業しにいくことが多い。もちろんPULL型の営業もセミナーなどを実施して行っているが十分とはいえない。まだまだ、「育成が必要だ」とニーズが顕在化したときに、全ての企業が一番にグロービスをイメージする状態ではないことは確か。ここは改善していくべきポイントだと感じた。

成熟市場のまとめ:
顧客は多いが多様化し複雑。製品の機能での差別化も難しく価格競争へ。いかに顧客の潜在的なニーズを捉えて広範囲(マス)に展開するかがポイントになる。マスマーケティングのポイントは、いかに事前インプットを消費者に対し行うか。一方、成長期や導入期は町医者のような専門化が重宝がられる。成熟すればするほどコア機能からどんどん派製品が生れる。ある意味、こういった状況で勝つにはいかにして顧客の深いところにある潜在ニーズを考え訴求できるかが鍵。

顧客企業から提案力強化の話が多く寄せられている。ある本に書かれていたことを思い出した。

「機能の差別化競争は、差別化という名の同質化。」

単なる提案力強化ではなく、今一度、自社の強みに目を向けて唯一無二の独自性のある提案ができる状態を目指すべきではないかと思う。

以上です。

▼さっそく購入^^