2011-04-04

新しい命が生れるということ

こんばんは。親バカ日記を更新します。

我が家の王子、えーすが生れて2週間が過ぎました。
今は妻子は実家に帰っているので、平日は写真で成長を見守り週末に会いに行くという生活をしています。既に生まれたときの体重を超え、体も一回り大きくなった感じです。う○ちもヘドロのような緑色から黄色の固形に変わってきています。本当に成長の速さに驚き、どうにかこの成長をしっかり記録していきたいなと思います。

今日はあらためて、えーすが生れた3月20日のことを振返り、しっかり残しておきたいと思います。


3月19日12:00

今日は痛みがいつもと違う、そう妻が言いました。時間を計ると痛みと痛みの間隔が8分間だということがわかり、いよいよ我が子に会える!と期待感が高まりました。ただ、この期待は時間の経過とともに不安に変わっていくのでした。

お昼はおにぎりが食べたいというので、長い出産を耐えるだけのエネルギーをとって欲しいと思い、特大のおにぎりを二つ作りました。夕飯もこの日は担当、あごだしでおじやを作りました。この時、まだ陣痛は8分間隔のまま、長期戦の予感・・・。


3月19日19:00

もともと13日も予定日を過ぎていたので、この日に入院することになっていました。これが本当に幸いでした。

病院につき、ひとまず部屋に入ると妻の様子が一変、30分もすると陣痛の間隔が2分に、到着時2cmだった子宮口も6cmにまで広がりました。本当は、、一度家に帰される予定だった私も、妻が居て欲しいと言ってくれたおかげでそのまま居ることができ、そこからはひたすら妻の背中をさするのでした。

最初ベッドにいた妻も、あまりの痛さにベッドを下り、私の肩にしがみつくような体勢。向き合いながら背中をさすりました。正直痛む妻の姿を見ると涙が出てきて、何と声をかけていいかもわからず、ただただ背中をさすりました。出産に際しては、男できることは本当にわずかだと、以前から聞いていましたが、本当に無力ですね。自分にできることは傍にいて、少しでも安心できるように触れてあげるだけでした。


3月19日22:00

分娩室に移動しました。妻の痛みはさらに増しているようで、妻のお母さんが駆け付けたとき、妻がぼそっと「辛い・・・」と言ったのを覚えています。「早く出てこいえーす!早くお母さんを楽にさせてあげて」と心の中で祈ったのでした。

この頃には、私の肩も悲鳴をあげてました。もともと肩こりから偏頭痛が出やすくて、明日はこりゃやばいなと(案の定次の日は最悪でした)。でも、頑張る妻の様子を見ていたら、そんなこと言ってられません。

ちなみに、お世話になった神埼レディースクリニックは、分娩についてはバースプランというのを事前に提出していて、自分で出産のスタイルを決められるようになっています。残念ながら妻が希望していた安室奈美恵の音楽は上手くかからなかったのですが、二人の好きなジブリの音楽が流れ、オレンジのお香の匂いがつつみ、と少しでもリラックスできる環境をデザインしてくれました。

3月19日23:30

病院についてからずっと赤ちゃんの心音をチェックする機械をつけます。心音の様子で、赤ちゃんがどの辺まで来ているかわかるようです。この時間、140前後の心拍が100を切りました。妻のお母さんと私は、一度診察をするからと部屋を出されました。束の間の休息、私はFACEBOOKに届いた友人からのメッセージ幸せな気持ちで読んでいました。今回、あらためてFACEBOOKの良さを痛感しましたね。今の状況をシェアできるだけでなく、元気や勇気をもらうことができるのって本当に素敵です。


5分後くらいだったでしょうか、あわただしい声が分娩室から聞こえてきました。急いで分娩室の外まで行くとガチャガチャ機器をセッティングする音が、すると「(助産師さん)後少しで赤ちゃんに会えますよ~」・・・「えっ!?まじで??」


「お母さんと旦那さんお入りください!!もう生れますよ!!」

二人が分娩室に入ると、妻はもう分娩台の上で臨戦態勢です。心の準備がまだだったので正直天パリましたね。妻の頭側に立って、手をしっかり握りました。どうやら赤ちゃんの心拍が下がったのは、赤ちゃんが急に出たくなって、お腹の中でう○ちをしちゃって、苦しくなったからのようです。医師の判断で、子宮口が8cmだったのですが、強引に広げて、引っ張り出すことになりました。

そこからのことは何だかよく覚えていませんが、覚えているのは妻の冷静な一言です。

「先生いきんでいいですか??」

好きなタイミングでいきんでいいよ!と先生が言うと、妻は力を振り絞りました。
「頑張れ~!後少し!!」




3月20日0:15

「おぎゃ~」



妻曰く、いきみ3×2セットで我が子、えーすは産まれました。すぐにカンガルーケアをしました。妻の胸の上に産まれたばかり、多少はふきタオルにくるまれていますが、まだ血やら何やらついている状態です。えらいもので、1時間もしているとおっぱいの場所を探すのです。生命力ってすごい。


こうして、無事に妻とえーすと私は初めての出産を終えたのでした。妊娠期間は10ヶ月に渡りますが、これまでもお腹の赤ちゃんのことを気遣い、いろいろ注意を払ってきましたが、出産のリスクは最後の最後、子宮口を出てくるそのわずかな時間にあるということ、いかに新しい命を生み出すことの大変さを知りました。

よく、出産の瞬間に立ち会うと妻に対しての見方が少し変わるとネガティブな話を聞きますが、私は全く反対でしたね。女性の偉大さ、神秘さを強く感じ、心から感謝の気持ちが溢れ出ました。いくら頑張っても男の私は経験ができないこと、代わってあげれないこと。できることは、妻と子を愛し、二人が幸せになれるように一生懸命働くこと、明日から頑張ろうと心に誓ったのでした。






その後、妻よりおしめ替え大臣に任命され、一緒にいるときはおしめ替えをするのは私の役割です。もうかなり慣れました。すっきりした顔をしている我が子を見るのが大好きです。これからどんな成長を遂げていくのか本当に楽しみです。しっかりしっかり見ていってあげたいと思います。

ちなみに、えーすが生まれた日は28年ぶりのスーパーフルムーンだったのです。最も月が地球に近づき、この日の月の力はいつもの数倍だと後から聞きました。28年前というと妻と私が生れた年。時代は流れ、引き継がれていく、震災で多くの命が奪われ、そのような中でまた新しい命が生れる・・・子ができると世の中の捉え方を今までと少し違った視点からできそうです。また、綴っていきたいと思います。長文にお付き合いいただいた皆さんありがとうございます。では、また・・・。



@尼崎の自宅にて・・・しばし独り暮らし


写真:Gのケースを布団に寝るえーす(4月2日)

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