2011-02-02

ビジネス・プランの2回目からの学び

2011/1/29 ビジネスプランDay2ケース「都市デザインシステム」「セーラー化粧品」

学んだこと:
ビジネスモデルを描くときには、カネの流れ(課金システム)、モノの流れ(製品、サービスの商流)、そして情報の流れを盛り込むこと。主要なステークホルダーに対し、それらの流れがどのように関係し、収益をもたらすのかわかりやすく図示することが重要。

どのように収益を得るかについては、小刻みに確実に得られる形が望ましい。とくに初期は運転資本の調達が重要。知らず知らずのうちに顧客が支払っているような仕組みだと理想。ライフネット生命の岩瀬氏の本にも書かれていたが、日常の中にあるニーズに対するビジネスは規模も大きく、頻度も高い。小刻みに、という点と通ずるところがあると感じた。

初期に顧客をどう得るかが新しいビジネスを始める上で十分練っておく必要がある。ターゲット顧客に影響力のある顧客を事前にどのようにして取り込むか、具体的なプランが必要。顧客が顧客を連れてくる状態、流れを作れるかが肝。

どういったメンバーを集めるか、について考える中で思ったのは、メンターとなる人物を外部に置くことが有効ではないかと考えた。その道の専門家であったり、よりターゲットとなる消費者の視点でFBをしてくれる人物などをメンターとして協力してもらえる体制を今回のビジネスプランに取り組む上で作っていきたいと思う。

シナリオ法と感度分析(What if 分析):
複数のシナリオを描くことで予測値に対する理解を深め、不測のリスクが生じた場合もヘッジ手段を見出すことができる。楽観的シナリオとはいい条件のセット。悲観的シナリオは悪い条件のセット。そして現実的シナリオがある。これらを描くことで将来の予測値に客観性を持たせる。

感度分析は「もしこうなったらどのような影響がでるか?=What if」と1つの条件だけの変化で全体にどれだけの影響を与えるかを測定していく手法。一番インパクトの大きい因子を探し出す。

ティナ・シーリグ氏の講演ログの中に、「起業家はリスクを好んでいるわけではない」といった内容の言葉があった。むしろ、リスクを最小限に抑えるための準備に余念がないとのこと。まさにシナリオ法、そして感度分析を徹底して行っている。

話は逸れますが、ティナ・シーリグ氏の本『20歳のときに知っておきたかったこと』 は非常に好きな1冊。先日のGLOBISでの講演は聞けなかったのですが、GLOBIS.jpでログが紹介されていました。その中で共感したのがここ↓

『日本でお会いする方は、どなたも、「日本は今低迷しているんです」と言います。「低迷」という言葉をあまりにも耳にするために、「自分たちには何も出来ない」と悲観的になっているのではないでしょうか。メディアや世間が「停滞している」と20年間言い続けているのならば、日本の若い人たちは生まれたときから停滞という言葉しか聞いてないということになりますよね。それは彼らのマインドセットに大変なインパクトをもたらすと思います。「結局、自分たちは停滞した環境のなかで育ってきたし、何も出来ない」と無力感が募る気がします。

 あまり低迷とか停滞という話をせず、チャンスの話をしたほうが良いと思いませんか?問題があるということはチャンスがあるということです。周りを見渡せば、知的でクリエイティブな方はたくさんいらっしゃいます。実のところ、新しいことをはじめられるかどうかはみなさん次第なんですよ。

 アメリカでも過去数年間、経済的に大変深刻な停滞に陥りました。でもアメリカの学生は常に景気後退とともに育ってきた訳ではなく、数多くのチャンスを感じながら育ってきたわけです。だから、自分たちの就職先がなくても、「まあいいじゃないか」と言える。仕事がないのであれば、親にも「仕事ないんだよ。自分の会社を始めるしかないじゃないか」と言えますよね。だから学生が立ち上げる会社が非常に増えていきました。彼らは経済的な停滞を自分たちのチャンスに変えたのです。景気後退とともに失敗も増えたと言われますが、実際のところそれは間違いで、起業数自体は増えているんです。』

不確実性の高い今にこそチャンスがある。そうやって考えて本気でビジネスプランを考えていきたいと思います。

以上です。

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